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ファーマーカワハラのエッセイ「晴耕雨読」11月20日(金)2020.11.20

宇甘渓の「赤橋」は、昭和62年に完成しました。当時全国で斜張橋の建設が流行っていました(瀬戸大橋児島坂出ルートの櫃石島橋、黒岩島橋など)。鳥が羽を広げたような優美な形をしており“赤橋も斜張橋に“という要望がありました。しかし一般的な桁橋に比べ建設費が高いので断念し、見た目だけでも斜張橋に見えるよう工夫しました。主塔に見立てたコンクリート製の柱からケーブルを張り出し桁に連結させていますが、ケーブルに張力は掛けず、荷重はすべて桁で受けています。「赤橋」は完成後33年経過してなお市民に利用され愛され続けています。設計に携わった者として、大変うれしく思います。

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