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ファーマーカワハラのエッセイ「晴耕雨読」2月12日2021.02.12

大河ドラマ「麒麟が来る」が終了しました。最終回は「本能寺の変」でした。明智光秀の最期には諸説ありますが、最も有力な説は、山崎の合戦で豊臣秀吉に敗れ、勝龍寺城に退去。その後勝龍寺城を密かに抜け出し居城坂本城を目指すも、途中農民の落ち武者狩りに遭い竹槍で殺害されたというものです。しかし大河ドラマの中では、山崎の合戦で敗れた後、丹波の山奥に逃れ、密かに生き続けたという説に基づくものでした。歴史に名を遺した明智光秀を、農民に竹槍で殺されたとするのは、あまりにも無残だとNHKが配慮したのかもしれません。

織田信長の妻「帰蝶」役は、当初配役予定だった沢尻エリカが違法薬物を使っていたとして逮捕され、その代役として川口春奈が演じました。私が最も印象に残っているシーンは、帰蝶が信長に嫁ぐことを勧められ、明智光秀(十兵衛)に意見を聞いたシーンです。十兵衛は「行かれるのがよろしいかと存じます」と信長に嫁ぐことを勧めます。これに対し帰蝶は「十兵衛がそう申すのじゃ、是非もあるまい」と言ったシーンです。十兵衛に想いを寄せる帰蝶は「行くな」と言って欲しかったのだと思いますが、それを胸の奥に留め、信長に嫁ぐことを決意します。切ない女心を垣間見た気がして、胸が締め付けれられる思いでした。このシーンだけを取り上げると、帰蝶役は沢尻エリカではなく、川口春奈で良かったと思いました。

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