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ファーマーカワハラのエッセイ「晴耕雨読」2月13日2023.02.13

御津スポーツパークのテニスコート南側の鹿児島紅梅が開花しました。目に沁みる鮮やかな赤が春の訪れを感じさせます。先週金曜の朝、御津では雪が降りました。薄紅色の梅の花に雪が覆い被さり、赤と白の鮮やかな対比を見せていました。ふとあの歌を思い出しました。

梅の花 降り覆う雪を 含み持ち

君に見せんと 取れば消えにつつ

現代語訳は次の通りです。「梅の花に雪が降り積もり、梅の花を優しく覆うその雪を、あなたに見せようと手に取ったところ、積もった雪はさらりと消えてしまった」 雪と紅梅の対比。その光景を見せたかった君の存在。そして一瞬の喪失感。作者のため息さえ聞こえてくるようです。

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