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ファーマーカワハラのエッセイ「晴耕雨読」2月14日2022.02.14

御津スポーツパークのテニスコート南側に植えられている鹿児島紅梅が開花しました。昨年より1週間ほど開花が遅かったように思います。この冬の厳しい寒さの影響でしょうか・・・。目に沁みる様な鮮やかな赤が春の訪れを感じさせます。

「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」

この歌は、菅原が無実の罪を着せられて太宰府へ左遷される前に、大事にしていた梅の木を前に詠んだ歌です。「春風が吹いたら、匂いを(京から太宰府まで)送っておくれ、梅の木よ。主人(菅原道真)がいないからといって、春を忘れてはならないぞ」という意味です。菅原道真の無念さがにじみ出ている歌です。鮮やかに咲き誇るであろう梅の木との対比が、もの悲しさを一層掻きたてます。梅の花を詠んだ歌の中で、私が最も好きな歌です。

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