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ファーマーカワハラのエッセイ「晴耕雨読」2月20日2021.02.20

日本列島は約2,000万年前に大陸から引き裂かれ、約1,500万年前に現在の位置まで移動します。しかしその頃は西日本だけが陸地で、東日本は海の底でした。その後、東日本が乗っかている北米プレートの下に太平洋プレートが沈み込むことによって、海の底だった東日本が隆起し陸地となりました。太平洋プレートは今でも1年に8㎝のスピードで日本列島に向かって西進しています。これによって東北地方の下に歪が蓄積し、一気に解放されて引き起こされたのが2011年東日本大震災です。ちょうど1週間前の2月13日(土)の深夜、福島県沖を震源として最大震度6強を観測した地震は、2011年東日本大震災の“余震”と言われています。

東日本大震災から10年も経って発生する地震を“余震”と言われ、当初は少々違和感がありました。しかし、人の人生の中での10年は随分長い時間かもしれませんが、1500万年のうちの10年となると、瞬きをする時間にも満たない短い時間です。改めてこの時間の経過を考えてみると、“余震”と言われるのも理解できました。

今後も10年ほどはこの程度の余震が続く可能性があるということであり、東北地方の人たちの苦労に心を痛めました。

 

 

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