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ファーマーカワハラのエッセイ「晴耕雨読」3月29日2021.03.29

御津スポーツパークには、山茶花(サザンカ)と椿(ツバキ)が植わっています。どちらも冬を代表する花で、今日時点ではほぼ散り終えました。よく似た花を付けますので、区別がつきにくいですが、散り方に大きな違いがあります。山茶花は花びらが1枚1枚落ちますが、椿は花が丸ごと落ちます。それが故、生首が落ちるのを連想させ、昔は縁起が悪いとされていました。椿は実をつけるので、受粉する必要があります。それを取りにやってもらうため、花の蜜で鳥を誘います。その際、花の隙間から蜜を吸われると交配できなくなるため、花びらをつなげて鳥が正面からしか蜜を吸えないようにしています。自然界を生き延び、子孫繁栄を図る術がそこにはありました。

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