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ファーマーカワハラのエッセイ「晴耕雨読」3月29日2023.03.29

NHKの朝ドラ「舞いあがれ」では、短歌がサブストーリーとなっています。貴司君が舞ちゃんに送った短歌に次のようなものがありました。「君が行く 新たな道を 照らすよう 千億の星に 頼んでおいた」

これは本歌取りの手法が使われていて、元となっている歌は、万葉集に載っている次の歌です。

「君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも」

現代語訳は以下のとおりです。「あなたが(流刑)で行く長い道のりを、手繰り寄せておるたたんで焼き払ってしまえるような、そんな天の神の火が欲しい」 “もがな”とは、「~だったらいいな」という意味で、恋人との別れのつらさを詠んだ歌です。この歌には、貴司君が舞ちゃんに寄せる想いが込められていました。

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